世界一周33日目(アルマティ市街②)

前日に引き続きアルマティ市街観光をした。旅程は、28人のハンフィロフ戦士公園→中央バザール(ブランチ)→カザフ民族楽器博物館→地下鉄乗車→国立美術館→カガナト(夕食)。
 ハンフィロフ戦士公園には、第2次世界大戦でモスクワを守るためにドイツと戦った戦士を記念して造られた公園で、モニュメントもある。

公園内には、ロシア正教会のゼンコフ教会もある。

 中央バザールは、食料品や衣料、電気製品など、多様な専門店が多数集まっている。「地球の歩き方」に「写真撮影禁止」と書いてあったため、2階に上がってこっそり1枚撮影した。

 「地球の歩き方」に載ってたカザフ風肉料理のベシュバルマクをまだ食べていないため、中央バザール内の食堂で聞いてみる。1軒目、2軒目と「ない」と言われ、3軒目でようやく食べることができた。平べったい面(きしめんよりも広く短い)の上に肉が乗っている。暖かいスープと一緒に食べた。特に美味しくもまずくもなかったが、食べられて満足。

 カザフ民族楽器博物館はカザフおよび世界の楽器(主に弦楽器)が展示されている。日本の琴や太鼓も展示されていた。

 アルマティには地下鉄が走っており、現在は1ラインのみだが、昨日見た国立中央博物館の展示では、5ラインになる計画だ。ちょうど地下鉄の駅の近くに次の訪問先があったため、乗ってみる。バスと違い、地下鉄の駅には英語表示もあり、分かりやすい。どこまで乗っても1回80テンゲ(約30円)と安い。自動販売機はなく、窓口で現金を払い、トークンというプラスチック製のコインを買い、改札口に投入する。駅名がロシア語ではあるが、路線図もあるため、どちらの方向に乗って何番目の駅で降りるかも分かる。

 車両に乗ってつり革を持って立っていると、座っていた若者に席を譲られた。「ラクメット(カザフ語でありがとう)」とお礼を言う。もちろんありがたいが、「カザフスタンでは私も席を譲られる年齢になったか」とやや複雑な心境。確かに、カザフスタンは若者が多く、平均寿命が70歳(日本は84歳)で、高齢者(65歳以上)比率が8%(日本は30%)しかいない。その若者に翻訳ソフトで「日本のお土産です」とロシア語で表示して、持ってきた5円玉を渡したら喜んでくれた。「世界で穴の開いたコインは珍しいので、5円玉を持っていくと喜ばれる」とネットに書かれていたため、出発前に集めておいて良かった。
 国立美術館は500テンゲ(約170円)と安価ながら、多数の絵画、彫刻が展示してあった。私としては「見送り」という絵が印象に残った。おそらく、両親と妻、子供が、出稼ぎや兵役なので家を出る男性を見送っているのだろう。

 夕食は、その近くのカガナトで。「地球の歩き方」にも載っており、アルマティに10店以上あり、24時間年中無休。タクシードライバーなどの利用も多い。アスタナのサクサウルと同じく、トレーを持って各料理を指さして、皿に盛りつけてもらう方式だ。お腹一杯食べても3,000テンゲ(約1,000円)と安い。ちなみに写真左下のプロフ(混ぜご飯)は、大盛りか小盛りか聞かれ、「小盛り(ジェスチャーで)」と答えてこの量。

 ホテルへの帰路も地下鉄に乗り、再び別の若者に席を譲られた。同様に5円玉を渡すと、「ありがとう」と日本語でお礼を言って喜んでくれた。アニメなどで親日の人かな。5円玉を持って行って本当に良かった。(やはり席を譲られる年齢になったか、という複雑な思いは置いておいて。)



 

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