本日はダカール→バマコ→アジスアベバの移動だ。民泊のオーナーに4時にタクシーを呼んでもらっている。チェックアウト時にはオーナーに電話するように言われているため、いつも遅れるオーナーの習性を考慮して、３時４５分に電話する。オーナーは「あと１０分待ってくれ」。１０分と言っても１０分で済んだためしがない。１０分経って５５分になったため、また電話すると、「あと５分で行く」とのこと。そして４時ちょうどに部屋に来た。オーナーが４時までに来なかったら、鍵を部屋に付けたままにして勝手に出ていこうかと思っていたが、建物の入口も施錠されてたため、やはりオーナーを待つ必要があった。外へ出ると、タクシーはおらず、オーナーが翻訳アプリで「私が運転する」とのこと。これだと料金面でも安心だ。早朝で道路も空いており、４５分ほどで空港に着く（昼間なら１時間半～２時間かかるが）。
オーナーは英語がほとんど通じない、時間に遅れるなどはあるが、毎朝朝食を持ってくてくれ、切れかけていて頼んだコーヒーやトイレットペーパー、加えてミネラルウォーターも持ってきてくれたため、チップも合わせて払う。車を降りると、「両替はどうか？」と男性が寄ってくる。空港に着いた外国人に両替を持ちかけるのは、なかなか的を得ている。闇両替はイランで経験済みのため、ＵＳドルへの両替を頼む。ニセ札やごまかしのリスクはあったが、注意深く進めた。空港内の両替所はまだ閉まっていたため、闇両替して正解だった。
空港に入ると、いよいよロストバゲージの受け取りだ。空港の職員に話したら、窓口への行き方を教えてくれ、無事に回収できた。ほっ。すると、場内アナウンスで「アジスアベバ行きはノーボヤージュ」と言う。「もしかして欠航？ またダカール市街へ戻らなければいけないか？」と凍り付いたが、聞き間違え（アナウンスの発音も悪い）で、チェックインカウンターは普通に開いていた。
チェックインカウンターで私の番になる。搭乗券、荷物に付けるタグともにアジスアベバ（エチオピア）までになっている。このままではロストバゲージになった状況と同じだ。「ビザがなくてエチオピアでは出国できないため、アジスアベバでは荷物をピックアップできない。荷物は最終目的地のウィントウック（ナミビア）までにしてくれ。」というと、係員は「私の権限では無理だ。エチオピア航空の事務所で話してくれ。」と言う。事務所で話すと、その女性は比較的偉い人のようで、先ほどの係員に指示をして、ウィントウックまでの航空券発券と、荷物へのタグもウィントウックまでに変更してくれた。その女性が言うには、エコノミークラスとビジネスクラスが混ざっているため、通しでの取り扱いにならなかったとのこと。世界一周堂からは、「世界一周航空券と自分で別に購入した航空券での乗り換えは、都度荷物を引き取らなければないらないことがある。」とは聞いていたが、エチオピアのように入国にビザが必要な国は、ビザがないと入国審査を通過して荷物を引き取れないため、要注意だ。
夜になってアジスアベバ空港に着く。空港の待合室は満席状態だ。ここからウイントウックまではビジネスクラスのため、ラウンジへ行くと、受付の女性が、ビジネスクラスで翌日出発なら、空港併設のホテルに無料で泊まれるのではないか、と言う。手荷物検査場前にあるカウンターに行って確認すると、５０ＵＳドルが必要とのこと。迷ったが、セネガルへ移動する際は待合室で１晩を過ごしたため、今回もホテルには泊まらず、ラウンジで過ごすことにした。