世界一周78日目(ハバナ市街④)

 本日は、旅行会社で手配してもらったパルタガス葉巻工場を見学し、その後はハバナ・バス・ツアー(ホップオン・ホップオフ・バス=乗り降り自由の観光バス)のT1とT3ルートに乗った。
 まずは昨日の件があったが、民泊近くの道路で止まっている自転車タクシーに声をかけ、行き先を示して値段交渉する。500ペソと言ってきたため、了承する。これまでの経験から徒歩30分程度の距離は1,000~1,500ペソ(1,250~1,800円)だったため、安いな~と思っていると、再度住所を確認して100ペソと言う。「これまた安い! それも安く変更するとは、頭が下がる。」と感動しながらも、「もしかすると、私のスマホの電卓に1,000と入力したつもりで、実際は100と入力しただけだったかも」とも考える。パルタガス葉巻工場に着いて、100ペソ払うと「1,000ペソだ」という。やっぱりそうか、と今回は素直に1,000ペソを払う。
 葉巻工場に8時20分頃に着く(旅行会社からの情報が8時半~9時に開始ということだったため)。すると係員に「9時~10時の間に始まるため、それまで座って待て。」と言われる。当初聞いた時刻よりも遅くなるのは、もう慣れっこだ。
 9時15分にガイドが来て、マンツーマンの解説が始まる。3階へ行くと、部屋の中で各職人が机に向かって葉巻を手作りしている。まさに明治時代の富岡製糸場状態だ。一人前になるまで1年間研修を受ける。タバコは葉の位置により強さ、香り、ニコチンの強い場所が異なり、それらを組み合わせ、最後に遮光して栽培したタバコの葉(柔らかい)で巻く。30分プレスし、最後に前後の形を整える。各職人が一気通貫で葉巻を作っていく。給料が作ったタバコの本数と種類(長いものが難易度が高い)によって決まるところが、社会主義国らしくない。

 品質管理では、係員が1本ずつ長さと太さ、外観を確認して箱詰めする。米国には輸出できないため、主にヨーロッパと中国へ輸出される。これだけ手間がかかっているため、1本1ドルの価格も納得できる(私は元々タバコは吸わないが)。

 一旦徒歩で30分歩いて中央公園へ行き、そこからハバナ・バス・ツアーのT1ルート(市街一周コース)に乗る。ネット情報では5ドルだったが、実際は10ドルに上がっていた。暑くて歩くのが面倒になったため、バスでの移動は助かる。屋根があるため、2階席でも大丈夫だ。1日乗り放題で、乗り降り自由だ。バスはマレコン通りや革命広場(3度目の通過)、更に西の海岸まで行き、1時間45分で中央広場へ戻った。

ネット情報では旧市街方面へも行くと書かれていたため、バス内で待っていると、係員が「旧市街行きは中止」とのこと。休業、開業時間短縮とともにサービス範囲の縮小も以前のネット情報との違いの1つだ。
 まだ12時過ぎのため、同じ中央広場に止まっていたT3ルートにも乗る。こちらもネット情報では1ドルだったが、5ドルになっていた。ハバナ東部のプラヤ・デス・エステというビーチリゾートへ行って戻ってくるルートだ。私は、その途中にあるコヒマル(ヘミングウェイの「老人と海」の舞台になった漁村)で下車しようかと思っていたが、バスはコヒマルには寄らず(高速道路が通っていない)、プラヤ・デス・エステまでノンストップで着いた。せっかくなので、ビーチへ行く。確かに青い海と白い砂浜で美しい。

40分間隔とのことで、ビールを飲んで待ってから同じバスでハバナへ戻る(バラデロで下痢になり、アルコールは暫く控えるつもりだったが、ビール200ペソ(約250円)に対してファンタの方が350ペソと高かったため、ビールにした次第)。
 民泊で休憩した後、夕食のため外出する。旧市街のレストランは歩くと30分くらいかかるし、近場のバーだとまた飲んでしまうので、1週間前に行った日本料理店「ハバナ東京」へ再び行った。ペソは残しても国外では使えないため、残金3,100ペソちょうどになるように、かつどん、天ぷらうどん、ビールを注文する。下痢の後2日間はほとんど果物と飲み物しか口にしていないため、久しぶりにタンパク質と炭水化物を口に流し込む。やっぱり和食はいい! お腹一杯になり、宿泊先へ戻って就寝。


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