世界一周準備編(宿泊、ツアー)

航空券が決まったら、あとは宿泊先と現地ツアーだ。
 前述したように、ガラパゴス諸島は、世界一周航空券を手配次第、船の予約も進めた。サイトで検索した結果、ガラパゴス諸島に特化した、東京のアートツアー社にお願いすることにした。アートツアー社が扱う船にはレジェンド号とコーラル号があり、私が希望するバウトラ島とサンタ・クルス島に3泊4日で上陸するものはコーラル号の一部に限られていた。当初のスケジュールに該当するコーラル号は既に満席であったため、日程を他国と入れ替えて対応した。アートツアー社のツアーは、その前後にキトやギアヤキルの観光や宿泊、国内航空、空港への送迎を付け加えることができるオプションがあったため、それを利用した。
 その他では、イランは旅行会社が国内の移動・宿泊・観光をまとめて手配する方式であったため、2、3社の相見積もりの結果、イランのHomafaran社にお願いすることにした。見積り依頼先は、地球の歩き方やネット検索で、現地に強そうで(世界全体をカバーする会社ではなく)、日本語が通じる会社を選んだ。世界全体をカバーする旅行会社の場合、手数料をとって現地会社に外注することが多く、結果として価格が高くなりやすいと考えるためである(現地の旅行会社でも、そこから更に外注することはあり得るが)。キューバは、コロナ直前に行く計画をしていた時はHIS社にお願いしたが(結果としてコロナでキャンセルした)、今回HIS社がキューバでの営業を中止していたため、東京のトラベルボデギータ社にお願いした。ナミビアは当初は自分で現地ツアーを組み合わせようとしたが、行きたいヒンバ族訪問が見つからず、プラネットアフリカツアーズへお願いした。ここはコロナ前は日本人がいたそうで、今はいないが、スタッフが日本人の特性をよく理解し、価格を下げるべく既存ツアーの一部組み込みなどの対応をしてくれたためである。
 その他は、Booking.comやTrip.comのサイトでホテルを予約していった。私の場合、市街地を自分で歩き回って観光・食事したいため、市街地中心部という立地にこだわった。そうなるとどうしても高くなり、3か月あるとこのコストがばかにならないため、星のランクを落とす、民泊を活用する、場所によってはシャワー・トイレ共同も可とする、深夜便で出発する夜は宿泊しない、などの対応をした。ドミトリー(相部屋)にすれば安くなるが、これはアイスランド最初の1日(滞在時間が数時間のみで物価が高い)のみとした。
 現地ツアーは主にVELTRAやGet Your Guideのサイトから行きたいものを選んで予約した。「2名以上催行」が多く(特にコスタリカ)、苦労した。私の場合、市内観光や近郊列車で容易に行けるところは自分で徒歩や公共交通機関で観光し、距離や公共交通機関の頻度などで難しい場合は現地ツアーを活用した。
 プラニングには当然情報が必要で、私はもっぱら地球の歩き方を活用した。書籍を全て持っていくと重くなるため、電子書籍をアマゾン・ファイヤー(キンドルでももちろん可能)にダウンロードして持って行った。ただし、電子媒体が出ていないイランと、通常の地球の歩き方が出版されていないアイスランドは紙媒体の本を持って行った(その国を旅行後は、荷物を軽くするため、すぐに泣く泣く捨てたが)。セネガルはなかなかガイドブック自体がなく、ネットで検索して「アフリカ旅行ガイドブック セネガル」のPDFを購入した。
時間の制約もあり、なかなか全ての国の詳細な旅行計画を立てられないため、おおまかに行きたいところへ行ける現地ツアーの手配をし、各都市のできるだけ最終日に市街地観光を入れるようにした。現地ツアーを最終日に入れると、何らかのトラブルで都市に戻れなかった場合、手配した飛行機に乗れない可能性があるためである。各市街地観光の詳細は、結果としてその直前の国からの移動時に考えることが多かった。

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