チュニジア中・南部3日間ツアーの最終日は、トズールから東へ進み、更にはチュニスへ北上する約800kmの道のりだ。旅程は、ショット・エル・ジュリド塩湖→ドゥーズ→マトマタ→エル・ジェム→チュニス。
前日の日没に加えて、日の出を見るために4時45分にホテルを発つ。北アフリカ最大の塩湖、ショット・エル・ジュリドのど真ん中を通る道路を東へ進む。ショット・エル・ジュリド塩湖は、雨季以外は水はなく、表面を白い塩が覆っている。その中の1か所が日の出を見る場所で、次々と観光客がやってくる。実際に表面の白い粉を舐めると、辛かった。塩の精製工場もあった。
更に東へ進み、ドゥーズでクアッド(四輪バギー)乗車体験だ。ラクダ乗りと選択でき、いずれも別料金だ。ラクダ乗りは以前にモロットで体験したため、今回はクアッドを選択。料金は40分で100ディナール(約5,000円)だ。団体客の中に入り、1台ずつ縦に並んで砂漠の中を走っていく。中には前のクアッドを追い越したり、ジグザグ運転をしたり、途中で止まって写真を撮りながら走っている観光客もいて、スタッフに注意されていた。
途中で止まり、スタッフからコーラなどを受け取って飲む。飲み終わると「5ディナール(250円)だ」と言われて払う。コーラ1本は通常1~2ディナールなので、かなり高い。やられたぜ。
その後は昨日同様にスターウォーズの撮影現場後であるマトマタのシディ・ドレスへ。スターウォーズファンの聖地とも言われ、当日写真も展示されていた。
同じマトマタにある、ガイド兼ドライバーのおばあさんの家で、昼食をご馳走になる。そこには昔ながらの穴居住宅が残っており、半地下状態のため涼しい。
穴居住宅の中で、ガイド兼ドライバーの婚約者が作ってくれたクスクス(ひよこ豆などを蒸したチャーハン的なもの)やブリック(お好み焼きの皮が春巻き状)などをご馳走になる。どれも美味しい。ガイド兼ドライバーの話では、結婚する場合は、女性への貴金属の贈り物や結婚式費用、新居の準備、家具、新婚旅行代など全て新郎持ち(新郎の両親がサポートはしてくれるが)。新婦がすることは「股を広げること」だけ(下ネタですみません)。美人で、これほどの美味しい料理を毎日食べられるなら、まあ納得。
途中で車を止め、私が「食べてみたい」といっていたサボテンの実を1つ取って(植わっているものはほとんど農家が栽培しているものなので、厳密に言えば泥棒だが)、ナイフで皮を剥いてくれた。甘くてうまい!
帰路はエル・ジェムの円形闘技場へ。世界のコロセウムの3本の指に入る規模とのことで、保存状態も良い。ここも今はコンサート会場などに使われていた。
当初はカルタゴなど、チュニス近郊のみにしようかと思っていたが、3日間のチュニジア中・南部ツアーを追加して良かった。日本の田舎のように、東京・京都など都市部だけでは分からない、別の良さを感じた旅だった。