本日はグアヤキル→パナマ→ハバナ(キューバ)への移動だ。
引き続き夜9時を過ぎると外を歩いている人が全くいない。朝4時半の飛行機に乗るため、2時にホテルを出て空港へ向かう必要がある。ホテルにタクシーを呼んでもらうか、ウーバーを呼ぶか迷ったが、タクシーは値段を交渉して現金で支払う必要があるため、まずはウーバーで呼んでみて、車がいなければタクシーを呼ぶことにした(ウーバーは値段が決まっており、クレジットカード払いが可能)。ウーバーのアプリを操作すると、3分で車が来るとのことだった。ホテルの出口は鍵がかかっており、車が来る直前に、ホテルのドアマンが外を確認した上で扉を開け、すぐに車に乗り込む。緊張した~
グアヤキル空港でのカウンターで、最終の行き先を聞かれて「キューバ」と言うと、スタッフの顔色が変わり、必要な書類の有無を別のスタッフに確認する。キューバは何か特別なようだ。キューバでの滞在日数や目的を聞かれ、キューバから出国する飛行機の予約券を見せる。私のパスポートを1ページずつ見ているため、「私はビザ不要だ。ツーリストカードを持っている。」と言うと、「それはよかった。ツーリストカードを見せてくれ。」というので、見せて無事にハバナまでの航空券を受け取った。パナマへの飛行機に乗る直前にも一旦止められ、ビザの有無を聞かれる。再びツーリストカードを見せて通過する。
パナマへの乗り継ぎ時間が1時間しかないため、うまく乗り継げるか心配だったが、パナマまでの飛行機は定刻で到着し、乗り継ぎも同じターミナルで荷物検査なども無かったため、順調にハバナ行きの飛行機に乗れた。
ハバナへの飛行機で、後ろのエコノミークラス用のトイレに数人の乗客が並んでいたため、前のビジネスクラス用のトイレに入った。出てきた時に、女性のフライトアテンダントが待ち構えており「ここはビジネスクラス用なので使ってはいけない。」と言う。まあ確かにそうだが、いかにもこのことを言うために待っていた感じだ。飛行機を降りるときも、そのフライトアテンダントは、私の前の客までは挨拶していたが、私の番になると急に横を向いて隣の男性フライトアテンダントと話し出した。たまにいる「東洋人が嫌いな女性(ヨーロッパや米国なら「有色人種が嫌いな女性」となるが、ラテンアメリカは黒人も多いため、黒人まで差別できない)」と見た。
ハバナ空港では、入国審査前にデジタルフォームのチェックがあった。グアヤキルで入力して、メールで届いたQRコードを見せる。入国審査も滞在日数と目的を聞かれただけで通過できた。預かり荷物受取場にSIMカードの窓口があったため、行くと「ネット上でE-SIMカードを購入するシステム。しかし、あなたは今ネットが使えないと思うので、サポートできます。」と言うので頼む。女性スタッフのスマホ操作を見ると結構複雑で、とても自分でできそうではない。頼んで良かった。30日6Gバイト使えるSIMカードが35ドル。まあまあ高い。でもこれでネットと国内通話が使えるようになった。キューバはネット環境が悪いと聞いていたため、滞在中全くネットが使えないことも覚悟していたが、助かった。
両替所で両替も済ませる。1ユーロや1USドルは230ペソ程度、1円は0.8ペソ程度だ。ここから換算すると1USドル=290円となり、国際的な為替1USドル=約150円と比べて、USドルの価値が2倍くらいある。キューバでは、USドルは価値が下がりにくく(特にペソに比べて)、仮に海外へ亡命した際にも使えるため、USドルの人気が高いようだ。よって、日本円を直接ペソに両替するより、一度海外でドルに両替してからキューバで再度ペソに両替した方が(手数料を考慮しても)多額のペソになるということになる。ちなみに、古いガイドブックには「キューバには兌換ペソCUCと、人民ペソCUPがある」と書かれているが、2021年に人民ペソCUPに1本化されている。外国人向け兌換ペソCUCの代わりに、今はドルやユーロが使われている印象だ。
空港からホテルの移動は、まずウーバーを試してみたが、アプリがなかなか作動しない。諦めてタクシーを使う。所要30分で20ドルと、決して安くない。金曜日の昼間でも道路は広く、空いている。渋滞で大変だったパナマシティやグアヤキルと全く違う。
ホテルは4つ星だが、中はなかなかの古さだ。ミニバーはあるが、その他のアメニティや設備は最低限で、これまで泊った3つ星ホテルより低いレベルだ。米国による経済封鎖でなかなか物資が入らないこともあり、街全体が、老朽化が進んでいる感じだ(レトロで、これがキューバの良さでもあるが)。
朝が早かったこともあり、一旦ホテルで休憩し、夕食を食べにFloriditaへ行く。ここはヘミングウェイがよく通っていたバーで、座っていた最左席にはヘミングウェイの像が設置されていた。ヘミングウェイが飲んでいたダイキリと、キューバン・サンドイッチを注文する。ちょうどライブ演奏中で、客も盛り上がっていた。
夜はナイトクラブ(ディスコ)へ行こうと、新市街へココタクシー(バイクに座席と屋根を付けた、アジアのトゥクトゥクやオートリクシャー的な乗り物、値段は普通のタクシーと変わらない)に乗っていく。
ナイトクラブSalon Rojo del Capriは22時オープンでまだ時間があるため、マレコン通り(カリブ海沿いの道路)を散策したり、イタリア料理店Vita Nuovaで2度目の夕食を食べたりした(1度目の夕食がサンドイッチだけだったため、お腹が空いた)。
Salon Rojo del Capriはホテル併設のナイトクラブで、中は広いが、テーブルといすがメインで、あまり踊るスペースはない。正面の大画面でミュージックビデオを流しており、スポーツバーのスポーツの代わりにミュージックビデオを見るイメージだ。入場料が500ペソ(換算が難しいが、日本円で600円程度)で、カクテル1杯が300ペソ(約400円)と良心的な価格だ。
眠くなってきたため、ホテルへ戻るためリクシャー(自転車タクシー)に乗る。ドライバーも途中で疲れたらしく、着く前の坂道の手前で降ろされる。こんなのありか? 今日は深夜0時過ぎに起き、就寝が翌日の深夜0時過ぎと1日が長かった~(途中ホテルで昼寝したが)。
<PR>