ヌルスルタン(旧アスタナ)初日。本日の旅程は、Oblako→BHB→サウナ・バリン(カジノ)→アスタナ・オペラ→マクドナルド(朝食)→バーニャ・ケルメット(サウナ)→カザフスタン国立博物館→ハズィレット・スルタン・モスク→平和と調和の宮殿→サクサウル(夕食)。
深夜に宿に着き、スーツケースだけ預けて再び外へ(チェックインは14時以降のため)。まだ暗いうちからどこへ行こうか。事前のネット調査で、カザフスタンで体験したいこと3つとして、バンヤ(サウナ)、ナイトクラブ(ディスコ)、カジノが挙げられていた。グーグルマップを調べると、たまたまホテルの隣にOblakoというナイトクラブがあったので入ってみた。朝5時までの営業で入場料が5,000テンゲ(約1,700円)とのこと。既に4時半で残り30分しかないため、また出直すと返事した。少しだけ店内を見せてもらうとストリップだった。ナイトクラブにも色々あるもんだ。
建物の外へ出ると、先ほど道を聞いた若者が「店に入ったか?」と聞くので、「閉店間際だったので、またにした。と返事。すると「BHBというナイト・クラブなら朝8時まで営業している。タクシーを呼んでやるから行くといい。」と言ってくれる。「どうやって呼ぶのか?」と聞くと、「YandexGoというアプリだ。ウーバーはここではあまり車がない」とのこと。ロシアからの旅行者とのことで、優しさに感謝。またカザフスタンはカザフ語、ロシア語が公用語で、英語を話す人が少ないと聞いていたが、若者は英語を話す人もそれなりにいるようだ。10分ほどで、BHBナイトクラブに着く。1000テンゲ(約300円)。タクシー代が安い。土曜日の朝6時でもバリバリ営業しており、若い男女が次々と店から出てくる。
中に入ると...今度は確かにディスコだった。入場料3,800テンゲ(約1,300円)を払い、1杯無料券をもらう。荷物チェックもあり、水と薬(常備薬で、ドラッグではありません。)は入口で一時預かりとなった。カウンターで甘いお酒(何か分からないが、飲みやすくてアルコール度数は高そう)を、おちょこで3杯出されて、一気飲みするように女性スタッフに言われ、勢いで飲む。皆に合わせて適当に踊っていると、何人かの男性(女性ではない)から声を掛けられ、「ジャパニーズ」などと答える。中には日本のアニメ好きの若者もおり、「鬼滅の刃」などの話をしてくる。さすが日本のアニメ。日本の誇りだ!
若者でもない私があまり長くいても何なので、30分ほどで店を後にした。まだ朝早いので、前述の「カザフスタンで体験したいこと3つ」のバンヤ(サウナ)へ行くことにした。これもグーグルマップで調べると、BHBの近くに「サウナ・バリン」があり、「24時間営業」と書いてある。
入ってみると...中はサウナではなく、カジノだった。紛らわしいぞ! 私がイメージしていたマカオやラスベガスの大規模なカジノではなく、ポーカーなどのゲーム機が10台ほど置いてある、日本のゲームセンターのような感じだ。ただ折角「カザフスタンで体験したいこと3つ」のうちの1つなので、やってみようと入場料を聞くと5,000テンゲ(約1,300円)とのこと。博打嫌いも私は、1,000テンゲくらいでポーカーなどを1,2回やって帰ろうと思っていたため、残念だが入場しないことにした(建物には入って、機械ややっている人は見たが)。
グーグルマップでは、もう1か所近くにサウナがあるが、開店時間が9時とまだ時間があるため、付近を散策した。とにかく道路が広く、建物も1つ1つが広い。北米や豪州の都市のような感じ。2月に行ったサウジアラビアもこんな感じだった。
散策しているとトイレに行きたくなった。公園なども広い割にはトイレがない。「日本の公園だったらありそうなのにな。」と思う。近くに7時から営業しているマクドナルドがあったため、朝食も兼ねて入る。店内が冷房で寒かったため、店外の食事スペースに行くと、前日夜のゴミが散らかっており、座るスペースを見つけるのが大変だった。テーブルも汚い。前日が金曜日で客が多かったとは想像されるが、日本なら前日の閉店時にスタッフが掃除して帰りそうなものだが...こちらでは翌朝に(それも8時くらいから)スタッフがゴミを片付けていた。それでも床にフライドポテトは散らかり、テーブルも特に雑巾がけはされていない。掃除スタッフが別にいるのか?
9時になり、バーニャ(バンヤ)・ケルメットに入る。今度は確かにサウナだった。
英語を話すスタッフが限られているため、試行錯誤を繰り返しながら入場する。腰に巻く布やゴム草履も必要だったようで、追加してもらう。更衣室ロッカーの鍵をもらって中へ。裸になって腰に布を巻き、周りの人を見ながらシャワーを浴びてサウナに入っていると、おじさんが声をかけてきた。英語は話させないが、片言やジャスチャーで会話していると、「ついてこい」という感じで、バンヤに慣れたおじさんの後について、サウナやミストサウナ、水風呂やプールなどに入っていく。日本のサウナと同じで、サウナと水風呂を交互に入って「整う」状態に持っていくようだ。食堂で水もご馳走になる。翻訳アプリで軽く会話もする。元々はアルマティ(カザフスタンの人口最大の都市)に元々住んでいる弁護士で、仕事の関係で今は家族と一緒にアスタナに来ているそうだ。おかげでバンヤの利用方法がよく分かった。別料金でマッサージもしてもらい、3時間近くゆっくりした。
その後は教えてもらったYandexGoというアプリでタクシー(カザフスタンはほとんどが白タクで、車体で分かるタクシーは少ない)を呼び、カザフスタン国立博物館へ行く。広くて、歴史的なものを中心に展示品も充実していた。
ハズィレット・スルタン・モスクは外観が美しい。カザフスタンのオイルマネーがふんだんに使われている感じだ。中では土曜日のためか、結婚式のようなものが行われており、室内には入れなった。
平和と調和の宮殿は、ピラミッドの形をしており、中は言語毎にスタッフが解説ツアーをしてくれた。会合や展示会に使われているそうだ。
前日からほとんど寝ていないため、ホテル(今回はまずまず高級なホテルで、室内にコーヒーやティーバッグが置いてあったのは、アイスランドで1泊4万円で止まったホテル以来3週間ぶり)にチェックインして仮眠を取ってから、夕食へ。
「地球の歩き方」に載っていたサクサウルはビュッフェ形式だった。並んでいるカザフスタン一品料理を指さしながらトレイに乗せ、レジで精算するもの。現地料理を見ながら少しずつ食べられるのが良い。どれも美味しくいただいた。1日が長かった~