本日は午前中はバラデロに滞在し、午後はハバナへ移動だ。
結局夜中下痢が続いた。朝起きて体温を測ると37.2℃。前日夜と変わりない。朝食は果物とマンバージュースのみにし、再び風邪薬を飲む。
チェックアウト前に目覚ましを鳴らそうとスマホをいじっていたところ、急に再起動を繰り返すようになる。パソコンでネットを検索し、強制的に電源を切ったり、SIMカードを抜いてみたり、充電しながら電源を切ったりしたが、再起動を繰り返すだけだ。サイトには「それでもダメなら、電源が無くなるまでそのままにすれば、電源が切れる」とあったため、そのままにする。スマホが使えないと、グーグルマップが使えず、現在の自分の場所が分からなくなる。現地でスマホを買ってもスペイン語表記でよくわからないだろうし...
2時間ほど寝てスマホを見ると、電源が切れているではないか! そこから起動し、正常に戻った。良かった~ 充電したが、電源が空になっている訳ではなかった。体温は36.5℃に下がったが、薬の作用によるものかもしれず、油断できない。下痢も(食べていないので出すものがないためか)収まってきたが、夕方にバスに乗るため、念のため正露丸を飲む。
12時前にチェックアウトしようとレセプションへ向かうと、ロシア人の女性に会った。彼女は前日朝に声をかけてくれ、昼食時にも偶然会って話した。英語が少し話せるため、英語で話したり、スマホの翻訳ソフトでロシア語に訳したりする。チェックアウトをして荷物を預け、最後の昼食をとる。今回も果物とジュースのみで、カクテルを飲みまくっていた前々日の夕食を大違いだ。
バラデロのバスターミナルへ移動するために、ホテルから徒歩5分ほどのバラデロ・ビーチ・ツアー(バラデロ周遊バス9のバス停に向かっていると、先ほど同じホテルで客を降ろしたココタクシー(バイクタクシー)のドライバーが、「バスターミナルまで5ドル(または1,500ペソ)でどうか?」と声をかけてきた。5ドルは通常のタクシー料金の半額~3分の1程度だ。ドライバーも空で戻るよりは、人を乗せた方が良いと思ったのだろう。私も暑い中、いつ来るか分からないバスを待つよりいいと思い、乗ることにした。
バスターミナルでは、目の前の窓口は違うと言われ、人に聞きながら奥の方の窓口へ行く。そこで声が多きくて威圧的なおばさんスタッフにオンラインの乗車券を提示し、紙の乗車券を受け取る。 バスは中国製が多い。今回の中国製バスは16時の定刻に出発した。乗客が定員の3分の1程度しかいなかったため、体調不良を回復させるべく一番後ろの席で横になる。
バスセンターしか止まらないと思っていたら、旧市街にも止まったため、そこで降りる。するとタクシードライバーが声をかけてくる。値段を聞くと10ドル、もしくは1,000ペソという。ホテルまで歩けない距離ではないが、体調不良でスーツケースもあるため、頼むと、タクシーではなく、自転車だった。ホテル前に着いて1,000ペソを払うと、「1km当たりだ。100ドルまたは10,000ペソ払え」と言う。後で「1km当たり」を付け加えてくるのはカザフスタンの空港タクシーと同じだ。「ホテルまで1,000ペソと確認した」と言い、1,000ペソ払ってホテルへ向かうと、ついてくる。相手が10,000と書いたスマホを見せるが、最初の値段交渉は私のスマホを使ったため、そのスマホは使っていない。話しても進まないため、一昨日までのガイドに電話して助けを求める。色々話したあげく、ガイドが解決した、と言う。聞くと、ガイド自身が50ドル払って、後で会社と相談する、と言う。そういうことではないのだが、自転車ドライバーがホテル前から立ち去らないため、致し方なかったのかもしれない。
後で旅行会社の東京本社から電話があり、「会社として50ドルは払えない。詐欺にお金を払うのは納得できない気持ちは分かるが、ガイドは旅行者の安全を考えて既に自転車ドライバーに50ドル支払ったため、ガイドに50ドル支払ってもらえないか。」とのこと。だったら初めから自転車ドライバーに50ドル払うのと同じような気もするが、日本人といってもぼったくられれば簡単には支払わないことを示せたし、ガイド自身が50ドル負担する必要はないため、支払うことにした。
今回宿泊したのはキューバで「カサ・パティクラル」と呼ばれる民泊だ。部屋は広く、清潔だ。浴槽もあって久しぶりに湯船につかった。ただWi-Fiやシャンプーはなかった。
自転車タクシーのドライバーとやりあっているうちに、体温も平熱に下がった。引き続き胃腸を休めるため、夕食はビタミンのど飴のみだ。