世界一周72日目(ハバナ市街②)

 本日は一人でハバナ市街を観光した。旅程は、セントラル公園→プンタ要塞→支倉常長の像→Antigua Fabrica de Tabacos la Corona(閉館中)→革命博物館(閉館中)→アリシア・アロンソ・ハバナ大劇場→旧国会議事堂→ミニチュア兵士工房→ビエハ広場→Cerevecaria Plaza Vieja(夕食)→プラネタリウム(閉館中)→パルタガス葉巻工場(閉館中)→キャバレー・トロピカーナ。
 アリシア・アロンソ・ハバナ大劇場と旧国会議事堂のツアーが時間制のため、9時過ぎに両方へ行く。大劇場は10時開館と言われ、旧国会議事堂は入場券売り場がまだ閉まっていた。10時まで1時間近くあるため、先にプンタ要塞へ行く。やや高台にあるため、景色は良かったが、建物内は特に見どころはなかった。100ペソ(約120円)だったため、まあいっか。

 次はセスペデス公園内にある支倉常長の像だ。支倉常長は伊達政宗が送り出した慶長遣欧使節で初めてキューバに上陸した日本人で、仙台育英学園によって寄贈されたものだ。右前方を指差し、「少年よ、大志を抱け」のクラーク像のようだ。

 革命博物館に行くと「10時半開館」と言われる。グーグルマップには9時半開館と書いてあるが...10時半まで待って行くと、「革命博物館は工事中で閉館。隣の兵器展示場のみ開いている。」と言われたため200ペソ(約240円)を支払って入ると、ここも建物内に入れず、屋外に展示してある飛行機やミサイルなどを見られるだけだった。これなら入場しなくても、敷地外から見られたのに。

 アリシア・アロンソ・ハバナ大劇場は、入って10分強待たされた。他に英語希望の客が来なかったため、私1名でガイドツアーが始まった。メインの大劇場はこれまだ改装工事中だった。「いつ工事が終わるのか?」と聞くと、「今年中に終わればいいけど...全てに時間がかかるキューバのことなので、いつ終わるか分からない。日本のように早く工事が完了するといいのだけど。」とのことだった。組織内で頑張っても頑張らなくても同じ給料の社会主義、時間を守らないラテン風土、のんびりしたキューバ人気質など、仕事を頑張って早く終わらせるプレッシャーがないため、完了時期が全く読めない。ただ皆が楽天的で「今日は色々あったけど、明日はもっと良くなるさ。」と考え、自殺率も低い。ここがラテンアメリカ、特にキューバの良さでもあり悪さでもある。

 旧国会議事堂の次のツアーは14時からとのことで、一度ホテルで昼寝をして再び向かう。気軽に戻れるところが、中心部に立地したホテルの良さである。ツアーはスペイン語と英語で、スペイン語が数十名に対して、英語のツアー参加者は6名と圧倒的に少ない。うち2名はスペイン人だが、スペイン語ツアー参加者が多いため、英語ツアーに切り替えた人だ。カストロ議長も出席した議場や、ロシアから寄付された金箔で保護された像など数々の見どころを案内してくれた。日本の国会議事堂も見学したが、見学ツアーはいいね。

 Cerevecaria Plaza Viejaはビエハ広場前にある地ビールレストランで、まだ夕食には早い時刻のためか、つまみのメニューはチキンのみで、ビールも1種類のみだ。ただどちたも美味しく気分はサイコー!

 プラネタリウムは日本の援助によって作られたもので、入口にはスペースシャトルに日本人として初めて登場した毛利さんの名前が入ったプレートがあるそうなので見たかったが、閉まっていた。近くにいた人は「9時~16時の開館」と言っていたが、翌日ガイドと再び訪れて別の人に聞くと、「設備故障中でコロナ前から閉まっている」とのことだった。せっかく援助して作っても、故障が直せないなら意味がない。本日の訪問先もやう半分が改装中や故障中で閉館していた。改装や修理に時間がかかれば、これから時間が経つほど閉館中の施設が増えていくことになる。

 夜はタクシーで新市街のキャバレー・トロピカーナへ。コロナ前にキューバ旅行を設定した際にも既にチケットを購入し、直前にコロナで泣く泣く中止したところで、今回がリベンジだ。夕食付きを予約し、20時半の開店後に入り、夕食を食べながら22時の開演を待つ。隣に座ったイギリス人夫婦は、奥さんが50歳の誕生日とのこと。一緒にハバナクラブのラム酒を飲みながらショーを見る。趣向を凝らした様々なショーが絶え間なく続き、観客を飽きさせない。20年近く前にパリで見たムーランルージュのショーは、女性ダンサーが胸を出していることが多かったが、今回は時代の流れもあるのか、完全に胸は隠れていた。それでも、大満足の2時間だった。

 ホテルに戻ったのは本日も午前様で、シャワーを浴びて爆睡。

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