本日は長距離バスでヤズドからイスファハーンへ移動し、夕方に一人でイスファハーン市街観光をした。イスファハーンでの旅程は、エマーム広場→両替商→Bastani（夕食）。
長距離バス移動で昼食は食べられないため、ホテルでの朝食を遅めにとり、空腹に備える。旅行会社が手配してくれたタクシーでヤズドの長距離バスターミナルへ行くと、予定していた10時45分のバスがキャンセルとなり、タクシードライバーが11時のバスを手配し直してくれた。聞くと、キャンセルは日常茶飯事で、乗客が少ないと1便をキャンセルしてもう1便にまとめるとのこと。ただ、乗客にとってはたまったものではない。
今回の長距離バスも、出発が45分程度遅れる。その後も特に乗り降りする客がいない場所で3度ほど止まり、無駄に時間を費やす。見ていると、乗客でない人（ドライバーの知り合いか、バス会社の従業員か）が乗ったり降りたりし、ATMへお金を降ろしにいくために停車することもあった。金を降ろすなら出発までにやっておいて欲しいものだ。終盤で数人の乗客が降りたため、「今回も立ちションタイムか」と思って私も降りたら、喫煙タイムだった。仕方なく一人でさみしく立ちションをする。緊張しているためか、わずかしか出なかった。結局1時間半ほど遅れてのイスファハーン到着だ。
宿泊先のHotel Setarchは、同じ3つ星ホテルでもシーラーズやヤズドより新しく、設備も整っていた。ただ、これまでは客が少なく静かだったのに対して、今回は多めでうるさそうだ。それぞれ良し悪しがある。ただ、いずれも立地が市街中心部で、私の希望通りだ。
エマーム広場は多くの人たちが休憩・散策していた。シーラーズやヤズドの若い女性がほぼ全員がヒジャブ（スカーフ）を付けていたのに対し、イスファハーンではちらほらとヒジャブを付けていない若い女性を見た。都会らしく、女性がより積極的な感じである。
リアルを使い果たしてしまったため、日本円を両替に、エマーム広場の北西にある両替商に行く。すると閉まっていた。「どうしよう」と思っていると、「両替か？」と闇両替の男性が寄ってくる。シーラーズのガイドに「闇両替はニセ札を出してくることがある」と聞いていたため、闇両替は避けたかったが、他に選択肢はなさそうだ。2万円両替するつもりだったが、安全を見て1万円のみ両替した。
ようやくリアルの現金を手にしたため、夕食へ。シシガバブ（羊肉の串焼き、サフランご飯、サラダ、ドゥーグ（酸っぱい液状のヨーグルト）を注文する。シシガバブ、サフランご飯ともに美味しかった。ドゥーグは初めて飲んだが、酸っぱいもの嫌いの私には合わなかった。高級レストランのためか、全部で690万リアル（約2,100円）とイランにしては高かったが、美味しかったのでまあ良しとしよう。
ホテルへ戻る途中の売店やファーストフードでカップに入ったアイスクリームを何度か見かけたため、そのうちのババナ味を買ってみた。70万リアル（約200円）とイランにしてはやや高いが、スポンジ状のバナナケーキの上にアスクリームが乗っているパフェのような感じで美味しかった。隣にいたカップルの男性が私にまた「中国人か？」と聞くので、「日本人だ」と言うと、カップルともにうれしそうな顔をしていた。ガイドによると、NHKの「おしん」がイランで何度も再放送されているそうで、若い人も「日本人は耐え忍んで努力する」イメージがついているみたいだ。ここでも日本人の先輩とNHKに感謝。
