チュニジア チュニス近郊のカルタゴ遺跡とシディ・ブ・サイドへ行った。観光した場所は、カルタゴ遺跡(ピュルサの丘、パレオ・クレアディン博物館、トフェ、軍港、カルティエ・マゴン、アントニヌスの大浴場、ローマ人の住居、ローマ劇場)、シディ・ブ・サイド(1月14日広場、ハビブ・タムール通り、カフェ・デ・ナット、ダール・エル・アンナビ)、Erriadh(夕食)。
宿泊先のEl Hana Internatuioalから15分ほど歩き、TGMチュニス・マリン駅へ。行き先を言って切符を買い、TGM(郊外列車)に乗る。日曜の朝でもすし詰め状態だ。何とか乗り込み、すられないように鞄を手で抱える。
私の顔を見た現地の人が、色々話しかけてくる。「日本人」と言うと、更に話すが、フランス語で分からない。チュニジアの人はおしゃべり好きで、「フランス語が話せたらな」と思う。次の駅までは10分間ほどノンストップで、チュニス湖沿いを走っていく。次とその次の駅で半数ほど降りる。どうやら海水浴客のようだ。確かに朝から暑く、上はTシャツ1枚でも暑い。30分ほどでカルタゴ・ハンニバル駅に着く。
最初のピュルサの丘まで歩く。グーグルマップに入力すると「営業していない可能性があります」とのこと。日曜はほとんど休みというチュニスのメディナ(旧市街)へ行くのをを辞めて、日曜休みとは「地球の歩き方」に書いていなかったカルタゴに来たのに...確かに人が誰も歩いていない。ピュルサの丘を囲む塀の門もいずれも閉まっている。諦めて帰ろうかと思っていると、近くの商店から人が出てきた。「教会は休みだ」、「ピュルサの丘も休み?」「営業している入り口はあっちだ。でもその前に店の土産物を見てくれ。」確かに塀の一番奥にも門がある。商店のおじさんに感謝。
入口で入場券を買う。12ディナール(600円)で一連のカルタゴ遺跡8か所に入場できる。アイスランドの物価は日本の2~3倍、ポルトガルは1.5倍だったが、ようやく日本よりも物価の安い国に入った(スーパーなどを見ると、日本の半分ほど)。
日曜の朝ということもあり、誰も観光客がいない。
カルタゴ博物館は改装工事中で閉まっていたが、一部のみ改装プロジェクトの展示がされている箇所が開いていた。日本や日本人考古学者、建築家も協力している。
その他の遺跡へも15~20分ずつ歩いて回っていく。いずれも日曜の朝ということもあって空いている。同じ30分なら、シントラやリスボンの観光地で人込みの中で入場券を買うのに30分並ぶより、今回のように人がほとんど歩いていない住宅地の中を30分歩いた方が、私は好きだ。バスやタクシーに乗って各遺跡を回る人も多いようだ。アントニヌスの大浴場は規模が大きく、ギリシャやローマでも感じたが、私たち日本人と同じくローマ人も大浴場が好きだったのに、なぜ今のヨーロッパ人は大浴場に入らないのだろう?(サウナがメインのハマムは中東・北アフリカにあるが)
暑い中歩きまわって疲れてきた。昼食休憩といきたいが、近くにピザ屋しか飲食店がなかったため、再びTGMに乗ってシディ・ブ・サイド駅で降りる。聞いていた通りの青と白のコントラストがきれいな街だ。
「地球の歩き方」も見ながら昼食場所を探す。1か所はビーチまで降りた場所で、階段を下りていこうとするが、思いのほか下りが長い。ということは帰りはまた長距離を上らなければないないと思い、そこは諦める。更に2か所レストランがあったが、いずれも高級で(見た目も、ガイドブックの紹介でも)、諦める。カフェで昼食もできないかと思い、ガイドブックでも有名なカフェ・デ・ナットに入った。メニューは飲み物やデザートしかなかったが、テラス席からの景色はきれいだった(でも暑い)。
疲れていたので、早めにホテルへ戻る。途中のTGMチュニス・マリン駅では、海水浴帰りの子供が熱中症のためか、親が水を顔にかけていた。本日の最高気温が42℃。この暑さでは熱中症が出ても不思議でない。
夕食はガイドブックに載っていた居酒屋トントンヴィルへ行こうとしたが、開店時間とグーグルマップに書いていった18時半を過ぎても閉まったままだった。代わりに近くの大衆食堂で、オオカミウオの焼き魚などを食べた。本日最初の食事だ。昨日は1日飲みまくったので、本日はアルコール無し!