ナイジェリア・カメルーン8日目(Ekom Nkam滝、胡椒のプランテーション、パーム油の搾油工場など)

 本日はドゥアラから北へ向かい、Ekom Nkam滝などの観光だ。
 最初に私が希望していた、カメルーン最大のビール会社、Kadjiビールの工場へ。するとガイドのジョモさんが「工場見学の申し込みをしたがビール工場から連絡がない。技術を盗もうとしていると思われているようだ。」と言う。だったら事前に教えておいて欲しいものだ。私からは「純粋に観光だ。日本では無料または有料で、ファンを増やすために観光客に工場見学をさせている。」と説明する。ちょうどラッシュアワーで、道路はバイクだらけだ。なかなか車が前に進まない。

ガイドによると、以前はホンダやヤマハなど日本製のバイクが多かったが、今は価格が日本車の半額の中国製が大多数とのこと。カメルーンでは自動車はまだトヨタや日産などの日本車が主流だが、電気自動車のようにうかうかしていると中国製にシェアを奪われかねない。
 工場の敷地に入り受付へ。必要事項を記入して、責任者の決定を待つ。すると,,,「見学不可」とのこと。敷地外からの写真撮影にも厳しいそうで、結局何も撮影できないままビール工場を後にした。こういうこともあるさ。
 次は北に向かう。途中で焼き肉屋が並ぶマーケットへ。できるだけカメルーンの食を経験させてあげようというガイドの計らいだ。カメルーンの焼き肉屋は、日本のように内臓も炭火で焼いているが、その他に牛や豚の尻尾や頭、蹄も焼いて売っており、それこそ「全てを食す」感じだ。肉と一緒にプランテン(大きめのバナナ)や玉ねぎを焼いたものも一緒にいただく、どれも美味しい。

 その次は私の希望で胡椒のプランテーションを見学する。工場や農場を見学すると、ワクワクする。これでビール工場の見学不可が帳消しかな。胡椒は種でなく、サツマイモのように茎を土に植え、根や葉が出て苗にしたものを、支柱代わりの木の近くに植える。寿命は50年程度。できた実を皮がついたまま乾燥させれば黒胡椒、水に漬けてから皮を剥いて乾燥すれば白胡椒、熟した実を天日乾燥せずに使えば赤胡椒、熟す前の実を使えば青胡椒となる。有機栽培をしているが、手間がかかる割にはなかなか高価で売れず、苦労しているそうだ。日本でも同じで、有機と言われている割には、高くても買うという人は少ない気がする。

 昼食は地元のレストランに入り、フフというキャッサバの粉を練ったものと、ンドレという葉物野菜を煮たものを食べる。どちらも美味しい。ただ、量が多くて半分近く残してしまった。

 その後はいよいよ本日のメインであるEkom Nkam滝だ。300段以上の階段を上り下りして滝見台に着く。滝のスケールは大きく、華厳の滝よりも大きな感じだ。雨季はこれの4倍程度の水量になるそうだ。

 私がこれまた途中でよく見たパーム油の搾油工場(といっても家庭経営だが)の見学を希望したため、ガイドが希望を叶えてくれた。収穫した実から目視で不純物を取り除き、蒸して柔らかくする。これをスクリューのついた容器の中で圧搾し、油を搾り出す。絞った油を容器の中でかき混ぜて、浮いた不純物を取り除き、油をポリタンクなどの容器に充填する。搾りかすは肥料などに使う。目視で最初の不純物を除去するのが大変そうだ。

 そこから長距離を走り、20時過ぎに宿に着く。元々の予定ではPetpenounのホテルに泊まることになっていたが、ガイドによると満室になっており、Batoufam村の王宮内にある宿泊施設に泊まることになったとのこと。まあこれも旅だと思って楽しもう。ただ、ガイドには分かった時点で連絡して欲しかった旨を伝える。カメルーン自体は王国ではないが、各村などに合わせて250の王様がいるとのこと。市長や村長とは別で、主に地域の祭りごとや信仰などを司っているそうだ。
 ちょうどその時は王様が近くの王宮にいて、10分程度であれば謁見できるとのこと。せっかくなので会いに行く。頭を下げる、手を合わせるなどを礼儀を教わる。基本的には日本でも天皇や聖職者に会う時に似ている。目の前には様々な酒類が置いてあり、欲しいものを言うようにいわれる。王様が飲んでいた赤いカクテルをいただいた。日本のことや旅行のことなどを話す。王様はカメルーンの旅行協会の会長もされているそうだ。10分ほど経ち、写真撮影させていただく。王様が座っていたため、隣のいすに座ろうとしたら、ガイドに注意される。座っていいのは女性だけだそうだ。

その後はお礼として、召使にお金をわたす。旅行関係者ということで、王様と名刺交換もさせてもらった。緊張していたためか、終わった後はぐったり疲れた。

 夕食は魚とご飯を炊いたものと、昼にも食べたフフ、果物の盛り合わせだ。朝見学できなかったKajiビールも、宿のスタッフに近くの酒屋に買いに行ってもらい、美味しくいただく。

宿は水シャワーでアメニティ類もほとんど無かったが、王様に会えて貴重な経験をさせてもらった。

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