世界一周81日目(トルトゥゲーロ国立公園①)

 本日から3日間のトルトゥゲーロ国立公園のツアーに参加した。トルトゥゲーロ国立公園はコスタリカのカリブ海岸に位置している。
 6時集合ということでホテルロビーで待つが、10分経っても送迎が来ない。旅行会社に電話したり、メールしたりしていると、ようやく電話がつながった。6時半に来るという。確かに6時半に迎えが来る。彼の持っているメモには6時35分に迎えにくることになっている。だったら、その時間を事前に教えてくれれば、あと30分寝れたのに! そのマイクロバスは他の客をピックアップした後に、バスターミナルにような場所に着く。そこから大きなバスに乗り換える・
 バスは2時間ほど高速道路を走り、朝食会場に着く。ビッフェの朝食を終えてレストランの外に行くと、客が集まっている。行くと、野生のナマケモノが木に登っていた。聞いた通りの動作の遅さで、コアラ並みの速度だ。

 そこから更にバスは進み、パイナップルやバナナのプランテーションを通過する。

 2時間ほどで港に着く。トルトゥゲーロ国立公園まで行く道はなく、飛行機か、天然の運河を船で行くしかない。私達はそこで船に乗り換える。港にはトイレがあったが、使用料が1ドルだ。ただしキューバと違い、紙はもらえた。

 2時間ほど船に乗り、ロッジ「Pachira Rodge」に着く。同じ1台のバスの中でも、泊るロッジや含まれるツアーが様々で、おまけに言語もスペイン語と英語がある。これらを管理するガイドは大変だ。部屋はいわゆる「ロッジ」だが、窓は網戸のみでガラス戸が付いていない。おまけに隣の部屋との壁も最上部が開放状態で、銭湯と男湯と女湯の間の仕切り状態だ。外や隣の部屋の話し声が丸聞こえだ。

もちろんエアコンはなく、天井のプロペラ式扇風機のみ。それだけ年間を通しても、1日を通しても気温差が小さいということであろう。開放状態であることも、敷地内のジャングルの野生動物の鳴き声を1日中聞くには適している。
 夕方16時からはロッジ内のジャングルをガイドと散策する。ジェフロイクモザルやケファロテスハキリアリ(葉や花を切り取って巣に持ち帰り、キノコを栽培して食べる)などを見ることができた。


 ビッフェの夕食を終え、有料で申し込んだ(46ドル(約7千円)と決して安くない)ウミガメ産卵観察ツアーに参加する。ウミガメが産卵するのは主に7~9月の夜間だ。ウミガメを刺激する白い服は禁止で、写真撮影も一切禁止だ。ボートに乗り、産卵のある海岸へ向かう。船を降り、スペイン語グループと英語グループに分かれる。岸には管理員がおり、人数などを確認する。指示された観察ポントへ向かう。舗装されている箇所は懐中電灯使用可能だが、砂浜からはウミガメへの刺激を最小限にするため、ガイドの持っている赤いフィルムの付いた懐中電灯のみ使用可能だ。ツアー客たちは、暗闇をガイドの赤い光を頼りについて行く。
 ガイドが立ち止まった場所まで行くと、既にウミガメが産卵をしていた。平均1回で128個の卵を産むそうだ。同時に2個ずつ程度卵が排出されていく。写真撮影をする人がいれば直ちにツアーが中止されるとのことで、もちろん誰も写真撮影をする人はいない。卵を産み終わると、ウミガメは前後のひれを動かして砂で穴を埋めていく。ひれの力は強く、ウミガメから1m程度離れたところにいた私の足元にも砂がかかる。1時間ほど穴埋めをした後、ウミガメは海へ帰っていった。見送る私達。私達も再びガイドの赤い懐中電灯を頼りに船着き場へ戻り、そこからボートでロッジへ戻る。写真撮影は叶わなかったが、神秘的な瞬間を見ることができ満足だ。7千円の価値はあった。

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