世界一周61日目(サン・ブラス諸島)

 本日はサン・ブラス諸島4か所を巡るツアーに参加した。朝5時にホテルに迎えにくるとのことで、ホテルから外へ出ようとすると、扉が閉まっていて開かない。外側の扉は常に施錠されており、外側からはカード、内側からはつまみをひねって開けるが、その内側にも扉があって開かない。ロックをひねってもどうにもならない。ホテルやツアー会社に電話するが、電話の設定がうまくいってないようで、つながらない。そういえばホテル予約サイトの口コミに「早朝のツアーで扉が閉まっていてスタッフが来るまで開けられなかった」といったコメントがあったな、と思い出す。今日のツアーは諦めるしかないか、と思った時に、扉が開いた。どうも扉のサイズがきつくて、力を入れないと開かなかったようだ。やれやれ。ホテルの外へ出てツアー会社へ連絡する。電話ができないため、WatsAppで電話番号を検索するとツアー会社担当者が登録されており、連絡する。すると、「そのホテルは車が入れないため、以前に予約したホテルへ行って欲しい」とのこと。確かにこの道は終日歩行者天国のため、200mほど離れた場所へ移動して、車に乗る。ドライバーはほとんどスペイン語しか話せないので、通訳アプリで言葉を探しながら会話する。「英語ガイドのツアーを申し込んだはずだが...」と疑心暗鬼になる。(実際には船に乗るところから英語ガイドで、彼は港までのドライバーだった。)
 3時間ほど走ってサン・ブラス諸島への港に着く。ツアー参加者は私以外は全員女性で、スペイン人2人、カナダ人2人(出身はアフリカと南米)、ドイツ人1人だ。ドイツ人は、私と同じ世界一周旅行中で、1年かけて、これまではオセアニアや中南米を回ってきたそうだ。サン・ブラス諸島は350以上の島があり、5万人ほどのクナ族が住んでいる(無人島もある)。今回はそのうちの4か所に上陸する。
 最初のクラベ島では、住民の住む集落を訪問した。クナ族は写真撮影が嫌いなため、人に焦点を当てた写真撮影は禁止。ただ、学校では子供たちが「写真を撮ってくれ」というので、お言葉に甘えて撮らせてもらう。

集会場や神社的な場所を見せてもらい、土産物屋に寄る。ここでは土産物を買うか、チップを払えば、写真撮影が可能で、1ドル払って撮影させてもらった。

 次はワシル島だ。ここでは1時間半ほどゆっくりする。私は海に入ったり、シュノーケリングしたり、カヌーに乗ったり、ソファーで日光浴しながらビールを飲んだりした。日本だとシュノーケリングもカヌーもレンタル料を取られるが、ここでは全て込み。使わない手はない。国産のバルボアビールの缶は、見た目がコカコーラに似ていて、紛らわしい。

 3か所目はイエルベ島で昼食だ。昨日のロブスターもそうだが、今回食べた魚も、他のツアー客が頼んだエビもサイズが大きい。身もぎっしり詰まっている。ドリンクはもちろんバルボアビール(2ドル(約300円)、ソフトドリンクも同じ価格)。

昼食後は同じく海水浴、カヌー、シュノーケリングなどをして過ごした。シュノーケリングではガイドが教えてくれたサンゴ礁でたくさんの魚が見られた。
 最後は島でもなく、名前もない浅瀬についた。深さが50cmほどしかなく、中国が見つけたら人口島にできそうな感じだ。ここで30分ほど魚を見たり、海水浴をしたりして過ごす。
 ツアー客6名のうち、3名はその次の島に宿泊し、私を含めた3名はパナマシティへ戻る。帰りの車で咳が徐々に増え、身体もだるく、やや寒い。帰りに寄ったガソリンスタンドでジュースやバナナを買い、念のため葛根湯を飲む。途中で工事中で通行に20分ほど待った箇所や、渋滞個所もあったが、19時過ぎにホテルへ着く。
 早速体温を測ると(2月のサウジアラビア旅行で風邪をひき、体温計がなく、またホテルでも持っておらず、不安だった経験があったため、今回は体調不良時の客観的なデータを得るために持ってきた)、37.8℃ある。新型コロナかもしれない。明日のチャグレス熱帯雨林tエンペラ村ツアーへ行くのはしんどいな、と思っていると、明日のツアー会社から「明日のツアーは最少催行人数の2名を下回った(私1名のみ)のため、中止です。明後日以降に変更するか、キャンセルして下さい。」との連絡が来た。不幸中の幸いとはこのことだ。明後日に変更してもそれまでに治っている保証はなく、旧市街やパナマ・ビエホといった世界遺産観光を優先したいという思いもあり、ツアーはキャンセルした。その後はすぐに就寝した。

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