本日は、トゥエイフルファウンテン近くのロッジを出発し、ナミビア西岸にあるウイントフックに次ぐ人口第2の都市、スワコップムント近郊の観光地を訪れた。7時半の出発で、まだロッジも照明がついた状態だった。
午前中はほとんど移動だ。半分以上が未舗装道路で、道端での立ちションも慣れたものだ。午後になり、ようやく大西洋が見えてきた。ドライバー兼ガイドに「旅程にある通り、ワルヴィス・ベイ、Dune7(砂丘)、ムーン・ランドスケープ、ヴェルヴィッチア・ドライブの4か所を観光できるかを確認したところ、彼は「時間が足りないので、2か所しか無理だ。特にムーン・ランドスケープは17時までに入場する必要がある。」と言う。スケジュール通りに行けないのであれば、早めに言って欲しいものだ。「なぜ時間が足りないのか?」と聞くと、「これから昼食を取ったり、スワコップムントのホテルにチェックインしたりすると時間が取られる。」と言う。本日の昼食代は自分持ちのため、「昼食は抜きでいい。」また「ホテルのチェックインも夕方で構わない。」と言うと、彼は4か所訪問に同意した。何もこちらから言わなければ、勝手に訪問先を減らされるところだった。
まずはスケルトン・コーストで2年前に座礁した船を見る。座礁する船が多く、昔は岸にたどり着いても砂漠が続いており、生きて帰れなかったためにスケルトン・コースト(骸骨海岸)と名付けられた。海水に触ろうと海岸へ行くと、急に波が高くなり、靴が水浸しになってしまった。さずがスケルトン・コースト、侮れない。
昼食を食べない代わりに、給油も兼ねてガソリンスタンドに寄る。私はサンドイッチとコーラを買って車の中で食べていると、ガイドがなかなか戻らない。20分ほどして戻ると、「機械の調子が悪いためかクレジットカードのキャッシングができず、観光地の入場料が払えない。」と言うため、本日の終わりに渡そうと準備しておいたチップを、早めに渡した。これで続行可能だ。
ワルヴィス・ベイはフラミンゴが何万羽もいる場所で、私もさだまさしの「風に立つライオン」のように「百万羽のフラミンゴが...」と歌おうとしたら、100羽くらいしかいない。ガイドによると、季節の変わり目で近くの湖に移動しているとのこと。何じゃそれ。
次はDune7へ。付近にはいくつかDune(砂丘)があり、それぞれ番号が付いているが、中でもDune7が最大とのこと。カザフスタンのアルトゥン・エメリ国立公園で、Duneに登るのに、足が砂で滑ってなかなか登れず、若い女性のガイドに手を引いてもらってようやく登れた経験があったため、今回も登るのを半ば諦めていたが、今回は表面が比較的固く、私でも何とか自力で登れた。Dune7は最大とは言え、付近のDuneとそれほど大きさは変わらず、Dune7のみ入場料が200ナミビアドル(約1,600円)かかるため、他の無料のDuneに登る手もあるなと思った。
その次は、私から聞かなければ行けなかった可能性が高いムーン・ランドスケープ。確かに月世界のようで、期待以上だ。本当に来て良かった。ガイドと一緒になぜか展望台の上で立ちションをした。両方の意味で爽快だ。
最後にヴェルヴィッチア・ドライブを車で走る。ヴェルヴィッチアはナミビアの国花で、大きなものは2千年以上も生きているそうだ。地下深くに根を張り、スポンジのように雨季に水分を吸収し、乾期を生き抜いている。
スワコップムント中心部のホテルにチェックインする。2泊ぶりに「ロッジでないホテル」となる。なかなかいい感じだ。
夕食は、ホテルのスタッフが勧めてくれたクッキーズ・パブへ。さすが、早い時刻から次々と客がやってくる。私は生カキとカラマリ(イカのフライ)、そしてハンザビールの生だ。生カキといえば、クロアチアのドゥブロブニクで、注文した生カキが高価すぎで、食べた気がしなかった経験があるが、ナミビアの物価は日本の8割程度で、しっかり味わって食べた。カラマリも美味しく、ビールもウィントフックビールとドイツのLrdingerヴァイツエンビールを追加注文してしまった。
スワコップムントは多くの店がコンパクトに集まっており、首都のウィントフック中心部よりも賑やかな感じだ。街も新しく、カナダやオーストラリアの都市に似ている。灯台など観光sじたい場所があるが、明日の午前中にとっておこう。