世界一周10日目(ドウロ渓谷)

 バスツアーで世界遺産であるドウロ川渓谷のブドウ・ワイン生産地域を訪問した。集合場所に来る数多くのバスから自分の乗るバスを探さなければいけなかったアイスランドと違い、ポルトの主要駅であるサン・ベント駅前の観光案内所の受付で自分のヴァウチャーを提示し、バス№の書かれた札をもらって担当するガイドの名前を聞き、待っているとバス№の書かれた札を持ったガイドがやってきtバスへ案内するシステムだ。とっても楽。ツアー参加者は30人強で、バスは満席だった。今回の乗客はアジア系は私のみで、ヨーロッパとアメリカがほとんどだった。運転手とガイドは別で、ガイドは英語とスペイン語を話す。2か国語目がフランス語やドイツ語ではなくスペイン語なのは、ポルトガルがスペインの隣であることのほかに、ラテンアメリカからの客が多いためだと推測する。
 バスは1時間強高速道路を走り、最初の訪問場所であるアマランテに止まる。バスを降りる前の乗客に「次の訪問先へ向かうのに集合時間が重要」と遅れる人が出ないようにガイドが強調する。アマランテといえば、タメガ川にかかるサン・ゴンサーロ橋とその隣にあるサン・ゴンサーロ教会が有名とのこと(私も当日ガイドブックを見て知った)。

ガイドがあれだけ強調しても、1組が10分遅れてバスに戻ってきた。ガイドは「〇〇さんが戻ってきていないがこの中にいませんか?」とバスの乗客に話しかけ、今後は遅刻者が出ないようにしていた。以前に京都で外国人向けのバスツアーに参加した時は、ガイドが「出発が遅れてすみません」と自分が謝ることによって、その後の遅刻を抑えていたが、バスツアーにつきものの遅刻者防止策は、頭を使うところだ。
 次はいよいよメインの昼食とワイナリーだ。昼食をとるレストラン(ワイナリーであるQUINTA DO MOURÃOが経営)からはドウロ渓谷の一面のブドウ畑は見渡せる。

景色を見た後は昼食だ。スープ、サラダ、肉とポテト、デザート、コーヒーと続く。白と赤のワインは飲み放題で、テーブルのボトルが空くと、すぐに次のボトルが出てくる。テーブルの乗客との会話も進む。昼食が終わると、ワイナリーの見学だ。樽の保管庫などを見学した後は、ワインのテイスティングだ。隣の空席に置いてあったワインも飲み、へべれけになる。

 最後は、かつてはブドウをポルトへ運ぶ船の積出港であった(今はトラック輸送)ピニャオンから、ドウロ川クルーズだ。両岸にブドウ畑を見ながら、川を下る。もちろん私は、へべれけ状態のままだ。
 前日はホテル到着が22時半だったため、本日ポルトで初めての夕食を食べにレストランへ行こうと思っていたが、昼食とワインで胃が一杯で、夕食時になっても全くお腹が空かない。朝食も食べていないため、本日は1食のみとなった。事前にゲストハウスやツアーの料金を支払ったが、本日は全くお金を使わない1日となった。物価がバカ高いアイスランドで金銭感覚が麻痺してきっため、物価が日本並みのポルトガルで金銭感覚を元に戻そう。


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